音との出会い

30歳も手前になってくると、徐々に新しい音との出会いが無意識に減ってくる。過去の音源にすがることもあるだろうし、極端に新しいものを敬遠することもあるだろう。保守的になるといったところだろうか。音楽を聴く時間も限られているし、失敗をしたくないということもあるだろう。

物理的にレコード屋に入り浸れる時間もなくなってきている昨今、それでもネットには大量の音源がばら撒かれている。ただ、やはり良いものを見つけるにはそれなりの取捨選択をしなければいけない。そんな中で、友人からのお薦めほどありがたいものはない。今回はそんなお薦めのアーティスト。


Chris Garneau - Castle Time

弦の使い方が秀逸。声がどんぴしゃに心の中に響いてくるのを、渇ききった体に水分が染み渡るがごとく感じることができる。あー、こんな人を求めていたのだ。そう思わされる。ピアニカを吹きながらピアノの伴奏が鳴り響くパートにヤラれた。ものの数分で。、もはや虜になってしまった。「長く長く付き合っていきたい」、そう友人が漏らした言葉が彼が素晴らしいアーティストであるなによりの証拠だと思う。では。

Music For Tourists

Music For Tourists


今日の一曲:Castle Time / Chris Garneau