自由学園の美術展に行ってきました
4年に一度開催される美術展に行ってきました。久しぶりに行った学園はとても紅葉がきれいで、素晴らしく晴れ渡っていたので、ばしゃばしゃとVivitarで写真を撮りまくってきました。中途半端に残ってしまったので、とりあえず前編という感じ。
そして紅葉。もみじと銀杏のコントラスト。
空がきれいだったなー。今年は大芝生にはなにもないようで残念。
展示としては小学生が抜群。勢いがあったし、展示の仕方にも工夫があったような気がする。美術・工芸とは言っても、中には絵もあれば彫刻や巨大な工作もあるし、織物や染色もあって、粘土細工もある。今回、学生達の作品を見ていて思ったのは、見られることを意識していないおもしろさと、見られることを意識した上でのおもしろさと迫力ということ。
幼稚園や小学生の作品は純粋に前者であり、作った本人達がどれだけ熱中して作ったのか、どれだけ楽しんで作ったのかという部分がもっともおもしろさに反映されていたように思う。熱の入った作品というのは見ていたすぐに分かるし、妙にうまいものやテクニックがあるものより楽しめたりする(もちろんうまい作品が悪いわけではない)。
逆に高校生が今回の美術展のために作ったのだという巨大なオブジェ群には、時間をかけたであろう緻密さと、想像力と体力をフルに活用したであろう迫力が伴っており、見ていて感動してしまった。これは後者のおもしろさ。幅も高さも2メートル以上あるのではないかという動物達が夕日をうけて立ち並ぶその光景はなかなか素晴らしい。展示を意識して尚、魅せる努力ができている。
ということで、アートというもののおもしろさや楽しさを改めて感じることができた美術展であると同時に、そのおもしろさの質の違いに感じ入った。良い休日でした。