2008年を振り返る Part1

今年もいろいろと聴きましたが、いわゆるベストディスク的なものを選んでみようと思います。聴き続け、印象に残った作品を6つほど。


第6位:ZAZEN BOYS4 / ZAZEN BOYS
「NUM-HEAVYMETALLIC」以来のDAVE FRIEDMANプロデュース。向井氏の凄まじい熱量と相反する冷え冷えとした音世界が広がる。NUMBER GIRLの頃からこのスタンスは変わらないのだと思うが、ついにこのような地点に着地したのかという驚きと感動がここに。個人的に向井氏の声がツボなのでそれもまたよし。新ベースも素晴らしい。
[rakuten:asahi-record:13109929:detail]


第5位:The Devil You And Me / The Notwist
ポストロックと言われる界隈の中で、ちょっとほかとは違う抜け感を得た一枚なんじゃないかと。冒頭曲「Good Lies」のなにかが始まる時のワクワクさせてくれる感覚が、少し古びれつつあるポストロックなぞという音楽にもまだまだ可能性があると思わされる。出し入れのうまさは異常。

The Devil You + Me

The Devil You + Me


第4位:FAN / group_inou
音楽の進化と深化を感じさせる一枚。別に大袈裟なことを言うつもりは毛頭ないんだけど、この作品は、ラップだとか、エレクトロだとか、ジャンルやカテゴライズされた範疇の中で音楽を聴きがちな現代に対して強烈な一撃を見舞ったのだと勝手に思っている。ライブパフォーマンスも素敵だ。

FAN

FAN


第3位:MemoryStorm / MemoryStorm
ヒップホップからハウスミュージックへの正式な回答というか。とにかく5曲目の「Ghetto House」のかっこよさとパンチ力のみでここにランクイン。激ヤヴァです。めちゃくちゃ聴いたーという自分内印象強し。ガチでお薦め。

MemoryStorm

MemoryStorm


第2位:Here Is What Is / Daniel Lanois
今年前半、とくに持っていかれたのはラノワ先生に他なりません。この録音の素晴らしさは筆舌に尽くし難い。ペダル・スティールの歪んだ音が織り成すストーリー。彼の味わい深い声がまたなんとも良くて、繰り返し繰り返し聴いてしまいました。

Here Is What Is

Here Is What Is


第1位:Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust / Sigur Ros
これはハマりました。彼らの手法を知っていたつもりだったけれど、(一応、毎作聴きこんでいる自負はあったりしなかったり)、その方法をさらに突き詰めたのが前作であったならば、熟成させたのが今作。シリアス感が薄まったかもしれませんが、溜めからの爆発力が凄まじい。ライブと合わせて最高でした。

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust


ということで、他にもSlipknotMetallicaの新作でメタル再燃ブームがありつつ、Shing02の最新作も含めてやたらとヒップホップに触れたり、Perfumeにヤラれつづけ、Aira Mitsukiに出会った一年でしたが、なんとなくこのような順位になりました。あまり根拠があるランキングではないですが...。また、来年も面白いものに出会いたいっすねー。次はベストライブ的なものを書こうと思います。では。


今日の一曲:Good Lies / The Notwist