Sigur Ros

しばらく出会わなかったほどの感動に出会えた一夜。彼らのライブを見るたびに思うことであり、その思いは常に更新されていく。本当に、見ることができた幸せを思わずにはいられない。その瞬間に、その場所に立ち会えた。それが全てなのだろう。とても濃密で、あっという間の2時間が過ぎてゆく。瞬間、瞬間に最大限のインパクトを残して。

1.Heysatan
2.all alright
3.glosoli
4.ny batteri
5.fljotavik
6.vid spilum endalaust
7.hoppipolla
8.med blodnasir
9.inni mer syngur vitleysingur
10.saglopur
11.festival
12.gobbledigook
en
13.svefn g englar
14.popplagid

あんなに観客とのかかわりを持とうとするヨンシーを初めて見た。僕らにコーラスをさせ、手拍子をさせた。みんな幸せそうな顔をして見ていた。曲が始まるその時に、みなの気持ちがあらわれた拍手が鳴り、曲が終わるその時に、万感の拍手が鳴り響く。Radioheadの時にも感じた国際フォーラムの一体感。Sigur Rosは少し違ったやり方で、もしかしたらRadiohead以上の幸福感を演出してみせたのかもしれない。

今回はamiinaのメンバーは不在だったし、ちょっとだけ期待した管楽器の参加もなし。でも、純粋にSigur Rosの4人だけのライブを見たのは久しぶりで、それはそれで幸せだった。2001年の10月、そういえば少しだけ肌寒くなってきた頃のような気がする。初めてのSigur Rosは渋谷のクアトロ。狭いステージの上で、彼らはびっしりと置いてある楽器を懸命に演奏しているかのように見えた。少しだけどたばたと、やっぱり少し走り気味なオッリのドラムを聴くとなぜかあの頃から感じる不安と、妙な安心感が頭をよぎる。気持ちが前に出てしまうかのようなドラム。変わらずに、悪くないこともある。そして、ヨンシーの歌声はやはり圧倒的だった。初めから終わりまで、あまりの感動に涙を禁じえず、ただただ拍手を送るばかり。他にない充足感。また、彼らの演奏に出会えることを願って、しばらくは日々を頑張っていこうと思う。