Idaしてきた

Idaを見てきた。


duoに到着はぎりぎり。中に入るとフロアに椅子が置いてある。へー、こういうこともあるのか。ちょっとした違和感を感じつつも、ビールを頼み、友達が連れてきた背の高い外人と話しつつ、たばこを2本吸ったところで客電が落ちる。


始まりはとても静かに。バイオリンや手漕ぎのオルガン、そしてピアノの音色が最小限に奏でられる。静かで、流れるようでありつつ、その音はぶれない、揺らがない。芯の通ったダニエルの声、カーラとエリザベスの声が交わった瞬間、空気がふわりと変化したような気がする。


ミニマルミュージックが美しいのは、最小限に絞り込まれた音が、絶妙に配置されているからであって、Idaのライブを見ながら、彼らの音にも同じことが言えるなーと感じた。アンコール1回目の最後の曲。マイクもアンプも全てを外して、完全に生で演奏された曲に、思わず涙がこぼれそうになる。「Down On Your Back」。会場全体が聴き入っていることが分かる。とても美しくて、本当に見に来て良かったと、心から思えた。


MCがほとんど全て日本語だったり、ハンズクラップを一緒にしたり、何かリクエストはない?なんて聞いてたり、とても暖かくて、ちょっとおかしくて、なんだかほほえましかった。彼らの人柄が表れているように感じた。今回のツアーは全て手作りだったようで、この企画を成功させた人々にも感謝したい。