音楽に対する罪悪感

中学生、または高校生の頃に聴いていた音楽は今でも好き。だが、逆にあの頃嫌っていた音楽に対する愛着もかなりのものなのだということに気付く毎日。当時はビジュアル系、小室系全盛時代であり、ロッキンオンとロッキンオンジャパンを毎月買っていたような僕にはその風潮が鬱陶しくて仕方がなかった。露骨に嫌っていたように思う。その浅はかさたるや賞賛に値するバカとしか言いようがない。今思うに、かっこいい音楽を聴いている自分が好きで、そこにスタイルとアイデンティティを求めすぎるあまり、音楽に対する謙虚さや、良いものを良いとして聴きいれる能力が皆無だったのだ。時代は進む。当時より遥かに情報に溢れ、様々な音楽に触れる機会が増えたけれど、ふとした瞬間、あの頃の音楽にヤラれてしまう。そんな毎日。見極められる耳が欲しい。



今日の一曲:Moby Pctopad / Yo La Tengo